1学期終業式 校長先生のお話し
7/20(水) 第1学期終業式
式辞(放送) 大崎校長
みなさん、おはようございます。
今回は全校生徒が一同に会して終業式が行えるのではないかと期待したところでしたが、今回も放送での終業式、なかなか、皆さんの顔を見ながらお話する機会ができず、残念です。
1学期は、ほぼ学校行事や各種大会、コンクールなども行われました。しかし、この夏季休業に入る時点でコロナ第7波の感染拡大が深刻な状況になっています。本日も1学年は登校を控えてもらっています。今一度、原点に立ち返り、感染予防対策をしっかり行い、自分と周りの大切な人を守る行動を取りましょう。
さて、本日、配布される「習志野高校新聞」に「ポジティブマインド」と題して原稿を書かせていただきました。この2年と数ヶ月、コロナ禍において多くのものが奪われる中、どうしてもネガティブな方向に考えが行ってしまう。これは自然な事だと理解できます。だからこそ、今回、この題を選択しました。
コロナ禍を経験し、今まで、当然だと思っていた、普通に授業ができ、各種大会やコンクールが行われていた日常は、当然ではなく、普通に生活ができるということがありがたいものであるという事がわかりました。学校や職場が休業となり、家族と過ごす時間が増え、家族の大切さを再認識しました。医療従事者の方々の過酷さや大切さ、医療体制の整備の重要性を痛感しました。エッセンシャルワーカー、すなわち、社会に必要不可欠な仕事をしている人たちという仕事に注目が集まりました。臨時休業等の授業ができない状況下でICTの利活用が進み「授業でできることと、個人でできること」が明確になりました。このようにパンデミックを経験しなければ感じることができなかったことも数多く存在します。コロナ禍をポジティブに捉えてみました。
我々が生きていく中で、物事をマイナスに考えて行動するか、プラスに考えて行動するかで、全く違う方向へ物事が進む可能性があるのではないでしょうか。例えば、コップに水が半分入っている状況を見たとき、「もう、これだけしか残っていない」と考えるか「まだ、半分も残っている」と考えるかです。これをチャンスに置き換えると「もう、チャンスはこれだけしか残っていない」とネガティブに考えるか、「まだ、チャンスは半分も残っている」とポジティブに考えるかの違いと捉えられるのではないでしょうか?
この夏以降も皆さんは進路実現のためのチャレンジや全国大会等厳しい勝負の場に直面することでしょう。そんなときはポジティブマインド「まだ、まだチャンスは残っている」終了のホイッスルがなるまで、したたかにチャンスを狙い、ものにしてください。心より応援しています。
そして、2学期には皆さんが元気に、始業式が迎えられることを期待して、1学期終業式の言葉とします。