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第64回卒業証書授与式 校長式辞

令和4年度 第64回習志野市立習志野高等学校卒業式 校長式辞

 

穏やかな春の訪れが感じられる今日の佳き日に、習志野市長 宮本泰介様、習志野市教育委員会教育委員 馬場祐美様 をはじめ、多くのご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、令和4年度第64回習志野市立習志野高等学校卒業証書授与式を挙行できますことを心より感謝申し上げます。

 

ただ今、卒業証書を授与いたしました314名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。今日の卒業の日を迎えるまでには、たくさんの苦労や困難があったことと思います。それらの日々を乗り越えてきたみなさんの努力に対して深く敬意を表します。

 

保護者のみなさま、お子様のご卒業を、心からお祝い申し上げます。立派に卒業の日を迎えられたお子様の姿に、感慨もひとしおのことと存じます。この場をお借りいたしまして、これまで本校にお寄せいただきましたご支援、ご協力に深く感謝申し上げます。

 

さて、みなさんは3年前、大きな期待を胸に入学をしました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により臨時休業でのスタートを余儀なくされ、その後も今まで当然であった日常や学校生活が一変し、多くの行事や経験の機会を奪われました。大変悔しく、無念な思いをされたことでしょう。本日、高校を卒業し新たなスタートを迎える皆さんには、この経験を過去のものとして、ポジティブに自分の夢の実現に向け前進してくれることを期待します。

 

さて、私たちが生きる社会の現状は、戦争や紛争が起きている国があったり、大きな自然災害等の心配がささやかれ、予測不可能な時代であるといわれています。この先、現存する職業の多くがAI化され、我々、人間に求められる能力も変化することが考えられます。このような時代を担う皆さんに二点お伝えし、餞の言葉とします。

 

一つ目は「健康」です。健全な肉体には健全な精神が宿るとの言葉通り、まずは健康でなければ、どんなに高い能力や技術を持っていたとしても十分にそれを発揮することは出来ません。また、健康であれば、前向きな発想、バランスのとれた判断、良い人間関係も維持できます。長い人生を歩き通すには、まず、精神的・肉体的に健康でなければなりません。しっかりと自己コントロールをして健康を維持して下さい。

 

二つ目は「良好な人間関係」を作る能力の重要性です。有名な学者であり哲学者でもある方の言葉に「人の成功の八十五%は、人とうまく交流していく能力によるもので、専門知識は十五%位の意味しか持たない」というものがあります。知識や能力があり、誰にもひけをとらないといっても、それだけでは成功につながりません。成功するためには、良好な人間関係を作り人に好かれるということが大切だということす。どんな仕事でも一人でできるものではありません。他人の協力があって初めて成し遂げられるものではないでしょうか。どうか良い出会いをし、好ましい人間関係を作り上げて下さい。

 

習志野高校で精進した皆さんは、基礎的人間力、すなわち体力や精神力、忍耐力、集中力などは十分に鍛え上げられているはずです。これからは、前述した内容に加え、得た情報を正しく判断し、考え、表現し、発信する力を高め、社会に貢献できる人間として活躍してくれることを期待します。今後とも本校職員一同、卒業生の行く末を見守ってまいりたいと存じますが、保護者の皆様におかれましても、習志野高校の応援団としてお心を寄せていただければ幸いです。

 

最後になりますが本日ご臨席を賜りました、多くのご来賓の皆様に感謝申し上げ、式辞と致します。

 

令和5年3月8日

習志野市立習志野高等学校   校 長  大崎 栄貴