リアルタイムレポート
3学期始業式 大崎校長先生のお話し
令和4年度 第3学期 始業式 式辞(放送)
令和5年1月10日(火)
みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
現在も、コロナの感染状況はまだ気を抜けない状況が続いています、この3学期も、基本的な感染対策の継続をお願いします。
さて、2023年1月新年を迎えました。皆さんそれぞれに、新たな目標を掲げスタートしていることと思います。習志野高校としては、1月の4日から男子バレー部が全日本バレーボール高等学校選手権、春高バレーで全国ベスト4という素晴らしい成績で大活躍してくれました。改めて、選手、顧問の先生方に敬意を表します。おめでとうございます。また、有観客となった準決勝には吹奏楽部・バトン部・有志の生徒の皆さん・先生方と多くの方々が応援に参加していただきました。心より感謝申し上げます。
今日は2023年を迎えるにあたり一つお伝えしたいと思います。近年は我々に直接起きていませんが、地震などの自然災害が起きてしまった時の緊急時に関する備えをお伝えしたいと思います。
12月22日に本校の防災訓練が行われました。想定は地震が発生し、その後、火災が発生。グラウンドへ避難を開始するというものでした。今回は避難経路の確認がメインのため、放送での指示をしての移動となりました。私は皆さんが教室から避難してくる前にグラウンドにいて、状況を拝見いたしました。皆さんの避難の状況は概ね良好でしたが、実際にグラウンドに避難をする大切な機会だったので、気がついた点をお話します。避難するときは、しゃべらない・走らない・押さないなどの鉄則がありますが、訓練と言うことで、おしゃべりをしながら、ポケットに手を入れたまま避難をしてくる人が見られました。本番を想定した訓練としては、やや緊張感に欠ける雰囲気があると感じました。今回の避難経路を今一度、思い起こして、緊急時に備えて下さい。
火災の時、避難をする場合のポイントが他にもあります。火災の死亡原因の1位はダントツで煙を吸い込んで意識を失い一酸化炭素中毒で死亡するというものです。火災時の煙の速度は垂直方向で毎秒3m~5m。水平方向で毎秒1mといわれています。また、煙に含まれる一酸化炭素をまともに吸い込むと瞬く間に意識が遠のき、およそ、1~2分で死に至ります。火事は炎で焼け死ぬというより、一酸化炭素中毒で死に至る、また、一酸化炭素で意識を失い焼け死ぬ状況が多いということです。いかに運動神経が素晴らしい習高生でも煙のスピードにかなわないのではないでしょうか。ですから、火災の中を非難するポイントとしては、姿勢を低くして、できればハンカチやタオルで口や鼻を覆って、下の階に逃げるということです。こういった知識を頭に入れて、いざというときに慌てず、冷静に行動できることが自分や周りの人の命を救うことに繋がると思います。
専門家である大学の教授の予想でいくと、これから30年以内に2011年に起きた東日本大震災を遙かにしのぐ大地震が70%程度の確立で発生するといっています。また、他にも異常気象による台風や洪水などの水害も近年大きな被害をもたらしています。このような、災害はいつ起こるかは残念ながら正確な予想は出来ていません。ですから、我々が今できることは、起きたときの準備、すなわち、知識を学び、防災のための物資や施設を整えておくことに他ならないということです。学校には転倒防止の金具等が設置され、避難所にも指定されていますので災害時の食料や防災グッズなどが、ある程度、準備されています。
皆さんの家庭ではどうですか?自分の寝ている部屋の家具は倒れてくる危険性はありませんか?非常食のストック、水の確保はいかがですか?地震で窓ガラスが割れたとき、裸足で避難することは困難です。枕元に1足、避難用のシューズを準備しておくと良いそうです。今日、帰ったら自分の部屋や非常食の有無を確認してみて下さい。災害に対して私たちが出来ることは、起きたことを想定して、出来る準備をすることしかないのです。後は想定外のことにも臨機応変に対応できる柔軟性や判断力を磨いておくことでしょうか?これは部活動の練習や試合・コンクールなどの場面でも養うことが出来るでしょう。
今日は災害等、緊急時の内容についてお伝えしました。この機会に、今一度、点検等を行い、意識を高めて下さい。