リアルタイムレポート
令和4年度 入学式 校長式辞
令和4年度 第66回習志野市立習志野高等学校入学式
校長式辞
新緑が輝きを増し、桜の花の間を、すがすがしい春の風が、吹き抜けていく今日の佳き日に、習志野市長 宮本泰介様、習志野市教育委員会学校教育部長 菅原優様 のご臨席を賜り、保護者の皆様とともに、令和4年度習志野市立習志野高等学校入学式を挙行できますことは、この上ない、喜びに堪えません。
ただ今、入学を許可いたしました320名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
昨年度、みなさんは中学3年生という大切な時を、新型コロナウイルス感染症と向き合い、臨時休業や、学校行事、部活動の中止や制限された活動の経験を強いられ、不安な1年間を過ごしたことでしょう。社会全体も大変困難な状況に直面し、みなさんも社会の一員として、そんな1年間を乗り越え、本校を目指し、勉強に励み、入学者選抜を突破し、本日を迎えることができていることと思います。
高校は義務教育ではありません。自ら鍛え、卒業まで頑張り通す覚悟が必要です。三年後には、全員で大いなる満足とともに卒業式を迎えましょう。
習志野高校は、昭和32年に県下2番目の市立高校として、次代を担う有為な人材の育成という大事業の名のもとに、習志野市民の期待を背に創立されました。旧津田沼小学校の仮校舎から円形校舎の津田沼の地を経て、昭和50年に、この地に移転し現在に至っています。
これまで、習志野市民の期待に応え、生徒と教職員の弛まぬ努力によって、文武両道の名門校として、その名を全国に轟かすまでになりました。そして本校の特色を標榜する「雑草の如く逞しく」という思いによる活躍が、生徒や市民のみなさんに語り継がれ、今日の伝統と伝説が築かれました。
伝統とは、守るものではなく、挑戦して築き上げるものです。新入生のみなさんも、高い理想と目標のもと、自分を鍛えて、人生を突き進み、習志野高校の歴史に新たな1ページを刻んでください。
これからは予測不可能な世の中になるといわれています。高校生活の中で学業や部活動を通して、多くの苦労があると思いますが、逆境の中を生き延びる強さを持った人間に成長してくれることを期待します。私たち教師は君たちを精一杯サポートしていきます。
さて、高校生活のスタートにあたり、66期生となるみなさんに、心にとめてほしいことが二つあります。
一つ目は、「大いに学んでほしい」ということです。生涯にわたって様々なことを学び、進むべき方向を見定めていくことは、これからの時代を生きる、みなさんにとって欠かすことのできない資質です。高校時代を通じ、ぜひ、多くを学び、自分の世界を広げ、見識を高めていってください。
二つ目は、「多くの人と出会い、豊かな人間関係を作ってほしい」ということです。学校では、多くの人とともに、いろいろなことに取り組み、各自が責任を分担していきます。まさに社会の縮図です。「人の気持ちに寄り添うことのできる優しさ」「人と人とをつないで、物事を進めていく面白さ」これらを、この高校生活の様々な体験をとおして感じ、自分のものにしてください。
現在も、コロナ禍であり困難な中での高校生活のスタートとなりましたが、永遠に続くことはありません、いつか必ず平常に戻ります。それまで、こんな時にこそ、学べることも、きっとあると信じて、ポジティブに笑顔で毎日を過ごしていきましょう。
保護者のみなさま、お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より大切なお子様をお預かりし、学校としてできる限りの教育を行い、お子様の健全なる成長を支援してまいる所存です。
入学に当たり、学校として保護者のみなさまにお願いが二つございます。
一つは、お子様が「高校生として必要かつ望ましい習慣」を身につけるよう、ご家庭でのご指導をお願いします。
もう一つは、本校の教育方針をご理解頂き、学校との連携をお願いいたします。ご家庭と学校が車の両輪となり、お子様の成長を支援していきたいと考えております。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
結びに、本日入学した66期生のみなさんが、これから実り多き高校生活を送り、豊かに逞しく成長していくことを心より祈念し、式辞といたします。
令和4年4月7日
習志野市立習志野高等学校
校 長 大崎 栄貴