リアルタイムレポート
令和5年度入学式 校長式辞
令和5年度 第67回習志野市立習志野高等学校入学式 校長式辞
新緑が輝きを増し、すがすがしい春の風が、吹き抜けていく今日の佳き日に、習志野市長 宮本泰介 様 習志野市教育委員会 教育委員 馬場祐美 様をはじめ多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り、保護者の皆様とともに、令和5年度習志野市立習志野高等学校入学式を挙行できますことは、この上ない、喜びでございます。
ただ今、入学を許可いたしました320名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
昨年度まで、みなさんは中学校の3年間という大切な時を、新型コロナウイルス感染症と向き合い、臨時休業や、学校行事、部活動の中止など制限された活動を強いられ、不安な3年間を過ごしたことでしょう。社会全体も大変困難な状況に直面し、みなさんも社会の一員として、そんな3年間を乗り越え、本校を目指し、勉強に励み、入学者選抜を突破し、本日を迎えることができていることと思います。高校は義務教育ではありません。自ら考え、卒業まで頑張り通す覚悟が必要です。三年後には、全員で大いなる満足とともに卒業式を迎えましょう。
習志野高校は、昭和32年に県下2番目の市立高校として、次代を担う有為な人材の育成という大事業の名のもとに、習志野市民の期待を背に創設されました。昭和50年に、この地に移転し現在に至っています。これまで、習志野市民の期待に応え、生徒と教職員のたゆまぬ努力によって、文武両道の名門校として、その名を全国に轟かすまでになりました。そして本校の特色をする「雑草の如く逞しく」という思いによる活躍が、生徒や市民のみなさんに語り継がれ、習志野高校の伝統と伝説が築かれました。伝統とは、守るものではなく、挑戦して築き上げるものです。新入生のみなさんも、高い理想と目標のもと、自分を鍛えて、高校生活を突き進み、習志野高校の歴史に新たな1ページを刻んでください。
これからは予測不可能な世の中になるといわれています。高校生活の中で学業や部活動を通して、逆境の中を生き延びる強さと臨機応変な柔軟性を持った人間に成長してくれることを期待します。私たち教師は君たちを精一杯サポートしていきます。
さて、高校生活のスタートにあたり、67期生となるみなさんに、お伝えしたいことが二つあります。
一つ目は、「一流の努力」ということです。習志野高校には一流の努力が出来るスポーツや芸術・学習の環境があります。是非、自分でこれと決めた環境に身を置き、3年間「一流の努力」をやり切ったという満足感を持てる高校生活を目指して欲しいと思います。それが出来たときには、自分が大きく成長したことを実感出来ると信じています。
二つ目は、「多くの人と出会い、豊かな人間関係を作ってほしい」ということです。学校では、多くの人とともに、いろいろなことに取り組み、各自の責任を分担していきます。まさに社会の縮図です。「人の気持ちに寄り添うことのできる優しさ」「人と人とをつないで、物事を進めていく面白さ」これらを、この高校生活の様々な体験をとおして感じ、自分のものにしてください。
現在も、戦争が行われている国があり、大きな災害が起こる予測がささやかれる不安定な世界情勢ではありますが、こんな時にこそ、学べることも、きっとあると信じて、ポジティブに笑顔で毎日を過ごしていきましょう。
保護者のみなさま、お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より大切なお子様をお預かりし、学校としてできる限りの教育を行い、お子様の健全なる成長を支援してまいる所存です。本校の教育方針をご理解頂き、学校との連携をお願いいたします。
結びに、本日入学した67期生のみなさんが、これから実り多き高校生活を送り、豊に逞しく成長していくことを心より祈念し、また、本日ご臨席を賜りました、多くのご来賓の皆様に感謝申し上げ、式辞といたします。
令和5年4月7日
習志野市立習志野高等学校
校 長 大崎 栄貴