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令和6年度 第68回習志野市立習志野高等学校入学式 校長式辞

 色鮮やかな花々に包まれ、春の香りが満ち溢れる、春爛漫の今日の佳き日に、

 習志野市長 宮本 泰介(みやもと たいすけ)  様

 習志野市議会議長 佐々木 秀一(ささき しゅういち) 様

 習志野市教育委員会 教育委員 馬場 祐美(ばば ゆみ) 様 をはじめ、多くのご来賓の皆様をお迎えし、保護者の皆様とともに、習志野市立習志野高等学校第68回入学式を挙行できますことは、私ども教職員にとりましても大きな慶びとするところであります。 

 

 ただ今、入学を許可いたしました320名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。本校の生徒・教職員を代表して、心から歓迎いたします。

 皆さんは義務教育を終えられ、本校を目指し入学試験に見事合格され、いまここに高校生となりました。ご家族や中学校の恩師の方々の支援や励ましを忘れることなく、精進しなければなりません。

 

 入学にあたり、本校を簡単に紹介いたします。

 今年、市制施行70周年を迎える習志野市は、次世代を担う有為な人材の育成という大事業の名のもとに、昭和32年に県下2番目の市立高校として、習志野市民の期待を背に本校の創設を行いました。

 創設当時の校地は、現在の習志野市役所新庁舎の場所にあり、昭和50年に、現在の地に移転しました。以来、習志野高校を学び舎として巣立った、皆さんの先輩諸氏は2万4千名余りを数えます。 

「習志野の王冠たれ」「雑草の如く逞しく」の校是のもと、先輩諸氏が習志野市民の期待に応え、弛まぬ努力によって、その名を全国に轟かすまでの文武両道の名門校に築きあげ、現在も脈々と引き継がれています。

 こうした、歴史と伝統ある習志野高校に入学する、68期生の皆さんの心に留めておいて欲しい二つのことを申し上げます。

 

 一つめは「高い志をもって、失敗を恐れず挑戦し、習志野高校の歴史に新たな1ページを刻んで欲しい」ということです。

 これから始まる高校生活では、今までに経験したことのないような嬉しいことにも巡り会うでしょう。一方、辛く苦しいこと、自分の思うようにいかないこともあるでしょう。こうした時、人は、「もう無理だ」「もうできない」と自分の中に安易に「壁」を作ってしまうことがあります。失敗することへの過度な不安は、視野を狭くし、可能性の扉を開きにくくします。挑戦する前から、自らの限界を決めないでください。

 皆さんには無限の可能性があります。「志」を持ち、どんな状況におかれても、自分の前にある試練から逃げずに、絶対に乗り越えるという強い気持ちを持って高校生活を送ってください。

 

 二つめは、「感動し、笑い、夢を抱いて欲しい」ということです。感動は人を変えます。笑いは人を潤します。夢は人を豊かにします。そして、感動し、笑い、夢を抱くことができるのは、人間だけに授けられたことであります。このかけがえのない資質を育み、さらに磨いていくところに、前向きの人生が拓けるのではないでしょうか。

 

 保護者の皆様、お子様のご入学誠におめでとうございます。新しい制服に身を包み、希望に燃えている我が子の姿を目の前に、感慨ひとしおのことと推察いたします。これから自立した大人へと成長していきます。その過程では、悩むことも、失敗することも時にはあるかもしれません。どんな時でも、私ども教職員一同は、ご家庭の皆様と協力して、生徒一人ひとりの成長のために、一体となりまして、指導に全力を尽くします。また、ご家庭との連携が必要不可欠と考えておりますので、なにとぞ、本校の教育方針に温かいご理解と、力強いご支援とご協力をお願いいたします。

 

 最後になりましたが、本日ご列席を賜りましたご来賓の皆様には、ご多用の所、誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。今後とも本校並びに本校生徒に対しまして、一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

 結びに、新入生の皆さんの本校での高校生活が笑顔溢れる充実した実り多いものとなりますよう心から祈念して式辞といたします。

令和6年4月9日 

 

習志野市立習志野高等学校

校 長  田口 富一